【詳細】 初版帯付 真藤順丈 われらの世紀 真藤順丈作品集 光文社刊 2021年4月30日初版 光文社発行 日本を訪れたドイツ軍人とある“侍”が熾烈な戦いを繰りひろげる「一九三九年の帝国ホテル」。北の大地で使命を負った女性たちの矜持と運命を活写する「レディ・フォックス」。芸に打ちこむあまり加速度的に心身を崩壊させる漫才師を描いた「終末芸人」など、洋の東西を問わず、昭和、平成、令和の百年をつらぬいて生き抜くひとびと=「われら」の人生模様を、『宝島』で直木賞を受賞した真藤順丈が凄まじい熱量で描きだす作品集。 収録作品の初出 ◆「恋する影法師」──『ダークロマンス 異形コレクションXLⅨ』(光文社文庫) ◆「一九三九年の帝国ホテル」──『IN★POCKET 2018年5月号』(講談社) ◆「レディ・フォックス」──『小説宝石 2019年7月号』(光文社) ◆「笑いの世紀」──『小説宝石 2019年4月号』(光文社) ◆「異文字」──『物語のルミナリエ 異形コレクションXLⅧ』(光文社文庫) ◆「ダンデライオン&タイガーリリー」──『小説宝石 2019年9月号』(光文社) ◆「無謀の騎士」──『小説宝石 2020年3月号』(光文社) ◆「血の潮(しお)」──『ダークロマンス 異形コレクションXLⅨ』(光文社文庫) ◆「終末芸人」──『喜劇綺劇 異形コレクションXLⅣ』(光文社文庫) ◆「ブックマン──ありえざる奇書の年代記」──『蠱惑(こわく)の本 異形コレクションL(光文社文庫)』 真藤順丈 2008年から2009年にかけて、4つの新人賞を相次いで受賞しデビューした。受賞したのは、刊行順にダ・ヴィンチ文学賞大賞(『地図男』)、日本ホラー小説大賞大賞(『庵堂三兄弟の聖職』)、電撃小説大賞銀賞(『東京ヴァンパイア・ファイナンス』)、ポプラ社小説大賞特別賞(『RANK』)。 2018年に『宝島』で山田風太郎賞、2019年には同作で第160回直木三十五賞を受賞 【状態】 経年劣化により多少の焼け、カバーにスレは御座いますが、概ね美本です。