自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。 どう立つか,どのように声を出すか.いかに意識を集中させるか.人の心を掴むには-.独特の個性と技で見る者を揺さぶるあの演劇人たちは,虎視眈々と何を考えているのか.吉田日出子,柄本明,ラサール石井,野田秀樹,大竹しのぶ,串田和美,中村勘九郎ら10人に現代の鬼才・松尾スズキが迫る,ユニークな対談集. 吉田日出子、柄本明、ラサール石井、天海祐希、板尾創路、野田秀樹、大竹しのぶ、串田和美、中村勘九郎、河原雅彦、全10人の豪華な演劇人との対談を収録。各対談の前には松尾のその人への思い、会ってみての感想などが短く書かれている。大竹しのぶは「吸水性があるというかニュートラルな感じのする人」、柄本明は「演技というどこでもドアを持つ男」など、松尾節が光る。 対談相手はみな人気者ゆえ、プライベートが取り沙汰されることはあっても「演技」についてゆっくりと語っているのを目にすることは少ない。松尾は、演技という彼らの最もコアな部分―― 演劇人同士でしか語り合えない深いところへ、ときにまわり道をしながら、ときにストレートに切り込んでいく。そして松尾自身のコアな部分もまた、対談相手を前にさらけだされることになる。 対談中、松尾は演劇を志す若い人たちへのアドバイスを対談相手に繰り返し求め、巻末には付録として演劇講座の記録を収録。次の世代の演劇人へメッセージを伝えたいという松尾の思いがあふれる。演劇ファン、登場する10人のファンが楽しめるのはもちろんだが、舞台を見たことのない人も、演技という仕事に情熱を傾け続ける人々の思いに胸が熱くなるだろう。(門倉紫麻) 内容(「MARC」データベースより) どう舞台に立っているんですか? 演技についての真面目なお話を、吉田日出子、柄本明、ラサール石井、野田秀樹、大竹しのぶ、串田和美、中村勘九郎ら超個性派十人に聞く。松尾スズキが迫る21世紀演技白書。 目次 そこに「ただいる」こと(吉田日出子) 普通でいることの凄さ(柄本明) お客さんが「あそこに行きたい」と思えるような舞台(ラサール石井) いかに動くか、いかに動かないか(天海祐希) 本番がいちばん楽(板尾創路) 舞台を豊かに埋めること(野田秀樹) 開幕して最初の声ですべてが出ちゃいますね(大竹しのぶ) どこかが似ている2人?(串田和美) ザマアミロっていう歌舞伎を(中村勘三郎) 演劇はフィクションだけどステージはドキュメンタリー(河原雅彦) 文庫版特別対談 食えるか、食えないか(三浦大輔) レビューより お手軽なエッセイ的対談集かと思いきや、かなり中身の濃い…主に演者側の視点から見た…演劇論が繰り広げられています。 個人的にはドラマや映画は観るものの演劇はほとんど観ないので、ここで述べられている事を肯定も否定もできないわけですが、「演劇というのは深いものだ」「演劇にはドラマや映画とは全く違う要素が含まれている」ということは充分理解でき、強く、演劇を観てみたいという気分にさせられました。