本作は、「モーニン」「テイク・ファイヴ」「ウォーターメロン・マン」などジャズ史に残るヒット・ナンバーを、“トランペットの詩人”アート・ファーマーが鮮やかにカヴァーしたアルバムを日本初CD化。ポップでキャッチーな曲想と、持ち前の美しい音色が絶妙に融合した快適盤。ジミー・ヒース、シダー・ウォルトンら共演者も乗りに乗ったプレイを披露する1枚。 1967 年にジャズが商業的に非常に苦戦しており、「ヒット」がほとんどなかったことを少し皮肉ったものです。 実際、 著名なハード・バップ・クインテット( テナーの ジミー・ヒース、ピアニストの シダー・ウォルトン 、ベーシスト のウォルター・ ブッカー、ドラマーの ミッキー・ローカー)を率いるフリューゲルホルン奏者 のアート ・ファーマーは、翌年ヨーロッパに拠点を移し、そこで彼よりもずっと頻繁に仕事をすることになる。この LP に収録されている 10 曲は、特に「ソング・フォー・マイ・ファーザー」、「ザ・サイドワインダー」、「ウォーターメロン・マン」、「テイク・ファイブ」などの曲でかなり人気がありました。 クインテットの簡潔な解釈(6 分を超える演奏はありません)は、過度に予測可能ではなくメロディックです。 いつものように、 ファーマーの 叙情性だけでも、この過小評価されているアルバムを探す十分な理由になります。 1. Song for My Father 2. ’Round Midnight 3. Sidewinder 4. Moanin’ 5. Watermelon Man 6. Mercy, Mercy, Merc 7. I Remember Clifford 8. Take Five 9. Gemini