エロトピア 野坂 昭如 文藝春秋 昭和46年 1971年 よごれ等あります。 読むには問題ありません。 細かい点を気にされる方は購入をご遠慮下さい。 そも生命のリズムなるぞ 旧来の性の倫理に果敢にも挑戦し 我身の体験を赤裸々に切り拓いて この深奥なる真実に肉迫する男性 必読の性書。奮い立てや、いざ! 「セックスにおいて、もっとも醜いのは、別に変態とはいわないが、一夫一婦制において営まれるそれであろう。五、六度くりかえせば、馬鹿でもチョンでもお互いのツボはわかる。前戯は、まず乳房からはじまって、喉にくちづけし、うけて女房は亭主の背中をなでさすり、ああしてこうしてラジオ体操イチニッサン、しかも貪欲な女房は、自らの満足を求めてあれこれ指示し、亭主、女郎屋にあるかの如くに、上役の顔ツケのたまった酒場の胸算用に時をかせぎ、ようやくおゆるしがでて、ハイアラヨッと深呼吸、これではまるっきり排泄にすぎず、かつての赤線の方がはるかにましといえる」 (本文より) 目次 エロトピア おのこの手わざ 極楽往生 品かわる色の道 不能のたのしみ 変態志願 節片愛好症 屍姦よもやま おんなの特権 複数姦のおしえ 世に醜きものは 血と色のたわむれ 真実たずねたきこと 津々浦々の呼称をば 性教育に惑う 如何なるさまに相成るか 女を改革する 青い文化財 人形の味 効能説明書きの妙 おなごのたたずまい へんな変態 めくるめく少年の日 われ性的旧世代なり その造作や絶妙 てれふぁん・せっくす 性症流転 猥褻不感症に悩む 手すさび礼讃 処女鑑定士登場 以下略