今から40年以上前の古い芝居台本「青山播磨」 (番町皿屋敷)である。出演者や関係者が多く部数 も相当数刷られているテレビ台本に比べて、不特定 少数による芝木台本は、入手困難である。流用する ためか、出演者等の名前は印刷されていない。 年季 物だが美本だ! 尾上松緑や鬼平こと中村吉右衛門(二代目)らが 歌舞伎座で演じていたのが、私の記憶にはある。 【『青山播磨』(番町皿屋敷)】 時は江戸、所は将軍家のお膝元の番町、武家の青 山播磨は、お家伝来の重宝の皿を割った腰元を無慈 悲にも殺害した。女性の死体は井戸へ投げ込ま れた が、腰元の怨念から幽霊となり毎夜・丑三つ時に屋 敷に現れた・・・。 その真偽・実説は明らかではないが、播州姫路 じめ多くの地で伝承された。この伝説は元禄(1688 ~1704)期から始まり、享保(1716~36)期に歌舞伎 化 されその後、豊竹座初演の人形浄瑠璃「播州皿 屋舗」 が上演された。 青山播磨(鉄山)は、お家乗っ取りを謀る悪役で あった。腰元の名はお菊とされる。この物語は、岡 本綺堂の名作により一世風靡した。近年では、20 15年の正月歌舞伎座「番町皿屋敷」で、テレビの 鬼平で有名な中村吉右衛門(二代目)青山播磨役 を 演じ、七代目中村芝雀がお菊を好演していた。 【本の状態と発送について】 今から40年以上も前の古いものだが、この手の 台本としてはキレイな部類である。演者等の書き込 みはない。ただし、経年のわずかなヤケ等は御容赦 して頂きたい。あまりに神経質な方は入札を御遠慮 して下さい。送料はネコポスかゆうパケットでよろ しければ、当方が負担サービスいたします。