ひどいものではございませんが、経年による多少の劣化がございます(写真参照願います)。 ご了承の上でお求め頂ければ幸いです。 「殿は、左の眼を潰された。したがって、お前たちも、左の眼を潰さねばならぬ」三人の陰武者たちは、合戦のあと、驚くべき、一つの宣告を下された…。 「三人の陰武者」など、戦国の世をどす黒い血潮と怨念で染めた、世にも残酷な物語6篇を収録、時代小説界に〈残酷もの〉の系譜を拓いた著者の、衝撃の作品集。 南條範夫 1908年東京都生まれ。 東京帝国大学法学部、経済学部卒業。 36年満鉄調査部東京支社に入り、日満財政研究会に参加。 52年「子守の殿」で第1回オール新人杯を受賞。 56年『燈台鬼』で第35回直木賞を受賞。 75年紫綬褒章を受章。 82年『細香日記』で第16回吉川英治文学賞を受賞、同年勲三等瑞宝章を受章。 2004年逝去。 著書に『駿河城御前試合』(山口貴由『シグルイ』、森秀樹『腕 KAINA』、平田弘史『駿河城御前試合』原作)、『武士道残酷物語』(今井正監督・中村錦之助(萬屋錦之介)主演映画『武士道残酷物語』原作)、テレビ時代劇にもなった『月影兵庫』シリーズなどがある。