芸術的には満足のいくものだったが、商業的には陰鬱なエウミール・デオダートがCTIを去った後、デオダートはMCAに移籍し、「Whirlwinds 」は彼の労働の成果だった。このアルバムは、デオダートの2つのCTIレコーディングのハーフカバー/ハーフオリジナルの公式を一般的に踏襲 しているが、主な違いは、通常のCTIミュージシャンがこのアルバムに登場しないため、音楽のアプロッチが多少異なることです。これを説明 する最良の方法は、リラックスしたグルーヴです。一般的に言って、このアルバムはジャズ・ファンクをベースとしているが、いつものように デオダートは、このジャンルとしては非常に異例のカバー曲を選んでいる。「ムーンライト・セレナーデ」は、デオダートをビッグネームにし た2001年のテーマと同じ扱いを受けている。「アヴェ・マリア」は本当に一回やり直しです。この通常クリスマス関連の賛美歌は、70年代初 頭のアトランティック/ジェリーウェクスラーソウルスクールからまっすぐに感情的なバラードに変換されます。「Do It Again」は、ベッカー/ フェイガンのオリジナル曲のややサイケデリックな側面を、より映画的な雰囲気で表現したもので、スティーリー・ダンの熱狂的なファンにと っては少し軽いかもしれないが、それでもクールだ。残りの3曲のオリジナル曲では、デオダートは「West 42'nd Street」や「Havan a Strut」、そして壮大なタイトル曲など、ストリートなラテン・ファンクのグルーヴとミックスしている。これは70年代初頭から半ばに録音 された多くの素晴らしいデオダートのアルバムの1つであり、一般的に70年代の音楽を楽しむ人なら誰でもきっと楽しめるものでアル。 全曲紹介 1 「Moonlight Serenade」 Glenn Millerの名曲カヴァー。お馴染みのメロディをDeodatoらしいアレンジ・センスで聴かせてくれます。 メロウなクロスオーヴァー・サウンドの「Moonlight Serenade」も悪くありません。Tony Levinのベースにも注目です。 2 「Ave Maria」 Franz Schubert作。シューベルトの「アヴェ・マリア」をカヴァー。正直、僕には少し退屈かな・・・ 3 「Do It Again」 Steely Dan のヒット曲をカヴァー( Donald Fagen / Walter Becker 作)。お馴染みのヒット曲をDeodatoの鍵盤 &ホーン・アンサンブルが印象的な好カヴァーで聴かせてくれます。John Tropeaのギター・ソロもグッド! 4「West 42nd Street」 Eumir Deodato作。パーカッシヴなファンキー・チューンにストリングスが加わり、Deodatoらしいクロスオ ーヴァー・ワールドを展開します。 5「Havana Strut」 Eumir Deodato作。ラテン・リズムが心地好いメロウ・フュージョン。Sam Burtisがトロンボーン・ソロで盛り上げてくれます。 6「Whirlwinds」 Eumir Deodato/John Tropea作。タイトル曲はファンキーなクロスオーヴァー・チューンで締め括ってくれます。 Azymuth あたりと 一緒に聴きたくなります。