【詳細】 山田正紀 4冊セット贋作ゲーム/人間競馬/ふしぎの国の犯罪医者たち/人喰いの時代 贋作ゲーム 初版~扶桑社 山田正紀の膨大な作品群のなかでも、きわめて重要な意味をもつ「犯罪ゲーム」という概念。本書では、実行不可能と思われる作戦に果敢に挑む男たちの、手に汗握る活躍を描くシリーズ「贋作ゲーム」計四篇に加え、「アマゾン・ゲーム」「マッカーサーを射った男」「伊豆の捕虜」の計三篇を収録。著者が「“ミッション・インポシブル”と“地下室のメロディ”の中間ぐらいをねらった」と述べる、痛快無比なる「泥棒小説」の粋をぜひお楽しみあれ。 人間競馬 初版帯付き~角川書店 新宿駅の中央線ホーム。看護師の女がタクシー運転手を尾行している。一方、タクシー運転手は別の男を尾行していた。パドックを周回する競走馬のように互いを尾行し命を狙う4人の人間。ゲームの支配者は何者なのか。 ふしぎの国の犯罪者たち 初版~扶桑社 六本木のちいさなバー「チェシャ・キャット」につどう常連客たち。彼らは本名や職業も明かすことをママから禁じられ、それぞれ兎さん、帽子屋さん、眠りくんと呼ばれている。そんな面々のあいだで現金輸送車を襲撃する相談がまとまった…。奇想に満ちた犯罪計画と、鮮烈な余韻を残すラスト。大人のゲーム“犯罪”に手を染めてしまった男たちの姿を描く渾身の連作長篇!加えて、「閃光」「マリーセレスト・2」「剥製の島」の3短篇を収録。 人喰いの時代 帯付き~角川春樹事務所 東京からカラフトへ向かう「紅緑丸」の船上で発見された変死体(「人喰い船」)、山中を走るバスから消えた五人の乗客の謎(「人喰いバス」)、谷底から消えた墜落死体(「人喰い谷」)、密室から消えた凶器の謎(「人喰い倉」)―。昭和初期を舞台に、放浪する若者二人―呪師霊太郎と椹秀助が遭遇した六つの不可思議な殺人事件を描く、奇才による本格推理の傑作。 山田正紀 1950年、愛知県生まれ。1974年に中編「神狩り」で第6回星雲賞を受賞し、作家としてデビューする。以後、精力的に執筆活動を続け、1982年に『最後の敵―モンスターのM・ミュータントのM』で第3回日本SF大賞を、2002年に『ミステリ・オペラ』で第2回本格ミステリ大賞および第55回日本推理作家協会賞をダブル受賞する。SF、ミステリー、ホラー、時代小説など、その作風は幅広い 【状態】 経年劣化により多少の傷みはありますが、全体的には概ね良好です。