【詳細】 初版帯付 河内家菊水丸 音頭ボーイ ヨシモトブックス刊 2008年9月9日初版 ヨシモトブックス発行 帯付 河内音頭の旗手、河内家菊水丸の自伝的小説 大阪の八尾市で、仕事もせずブラブラとしていた破天荒な父とお上品な母との間で生まれたキヨシ少年。大阪で万博が開かれた、1970年に両親が離婚した。小学生キヨシの心は、母と別れた父の間で揺れ動いていた。そんな彼の心をとらえたのは、父が唄う河内音頭のレコードだった。 両親が離婚して初めての夏休み、盆踊り会場で、彼を待っていたのは観衆を魅了する音頭取りとしての父の姿だった。父にあこがれ、河内音頭の門下に入ったキヨシ。離婚した後も、キヨシには優しい父だったが、芸事に関しては厳しく、「ボケ!カス!」と罵声が飛ぶ。 厳しい稽古に耐え、小学5年生で初めてやぐらにのぼり、唄った河内音頭。どどつつどんどん からかっかかん。河内音頭の太鼓のリズム、そして自分の唄で大勢の人々が楽しく踊る。それは何とも言えない喜びをキヨシは味わうのだった。 のちに、日本だけではなく、北朝鮮、崩壊前のソ連、フセイン政権下のイラクなど世界を股に掛けて、河内音頭を熱唱した河内家菊水丸。盆踊りに誰よりも魅了された、菊水丸の青春時代を小説化。1970年代の大阪・八尾の温かく濃い人とのつながりや風土も丁寧に描かれた良作。 河内家菊水丸 日本の芸人、伝統河内音頭継承者、音頭取り。 新聞詠み河内音頭家元の肩書きでも活動していた。本名は岸本 起由。 吉本興業所属。父は師匠でもある音頭取りの河内家菊水、母はピアノ講師。 大阪府八尾市出身。 現在は京都府相楽郡南山城村に在住。此花学院高等学校卒業。 【状態】 経年劣化により若干の焼け、カバー上部にフチヨレは御座いますが、概ね美本です。