1900年のパリ万博で、アビランドを気に入った ナポレオン3世の皇妃ユジェニーがオーダーした可憐なスミレ柄のシリーズ 皇妃は貴族の中でお洒落な婦人であり、憧れの的だったそう。 シンプルな帝政スタイルに ユージェニー妃の好きな菫がアールヌーボ調に描かれているこの佳品は 1901年以来 最高のテーブルサービスとして今も息づいています。 サイズ:直径10.5cm 素材:陶磁器 自宅保管品であることをご承知の上、 ノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。 梱包は基本的に、エコの観点の元、 リユース素材のものを使用させていただきます。 * 出張等で、連絡できても「発送ができない」日がございます。 「自己紹介」にて発送できない日を記載しておりますので、 お急ぎの方は、ご入札の前に必ずご確認くださいませ。 以上、あらかじめご了承いただき、どうぞ宜しくお願い申し上げます。 +++++++++++++++++ 商品についての追加説明(他サイトより) フランスの国賓接待用食器は 総て セーヴルですが ナポレオン皇帝3世王妃ユージェニーのご下命品 アンペラトリスユージェニーが 唯一の例外として 現在まで 大統領宮殿 エリゼ宮において 国賓接待用の サービスとして採用。 アビランド社が 数あるリモージュの中で 一頭地を抜く所以 美術磁器で一世を風靡したセーヴルも ブルボン王朝の衰退と 1789年のフランス革命による王権の終焉に 運命を共にしました。 (その後のセーヴルは マリーアントワネットが 1793年処刑され 1804年 ナポレオンが 皇帝に即位し 帝立窯になりました。 ネオクラシック勃興の中 ナポレオン好みの アンピール様式をよくする様になり 今に至っております。 王風美術食器に拘るセーヴルは フランス国立窯の名誉にかけても 採算主義に迎合して用の美作品にお茶を濁すことは 出来ませんでした。 20世紀掉尾 あわよくば 資金確保の機会を 磁器先進国の日本に求めて バカラ・ジャパンを通じての販売を 図ったことがありました。 しかしその値 余りにも高価で ジャパン・アズ・ナンバーワンを謳歌していた 日本でも多くは望めず 泡沫の露と 立ち消えていきました。 以後 歴史的に見ても 美術食器の 採算に見合う販売は 王侯貴族の没落と共に かなわぬ夢と セーブルは 国賓へのプレゼントと 宮殿の国賓接待用食器のみを制作しております。) 王権の呪縛を解き放たれたリモージュに 多くの民窯が生まれたのは 美の究極セーヴルで培われた多くの名工達の存在による必然です。 人口に膾炙する アビランドもその一つです。 1839年のある日 ニューヨークの貿易商である デビッド・アビランドの元を 薄胎の白いカップを携えた 1人の客が訪れ 同じものでティーセットを揃えたいと申し出たのです。 バックロゴは無かったのですが 稀に見る高品質に デビッドは 英国を 尻目に台頭するフランスに 目星をつけました。 海を渡り フランスはリモージュに辿り着きました。 貿易商であったデビッドですが この街と 産する磁器に魅せられて 遂に病膏肓 1842年磁器製造・絵付工房 (それまで 白磁成型は リモージュで 絵付は パリ工房でなされていた)を創設するのです。 鋳型成型や 石炭焼成窯の実現等 フランス初の功績は 以後 リモージュの アメリカ市場への拡大 (レイノー1849年,ベルナルド1863年,ジョルジュボワイエ1910年,などの 後身続出)の先鞭に 大いに資するところとなりました。 直 ジョルジュボワイエ窯は アビランド社の 傘下に入り 現在にいたっております。