【詳細】 初版 皆川博子 冬の旅人 講談社刊 2002年4月19日初版 講談社発行 芸術の悪魔(ディアーヴァル)に魅入られた女は、失われた「あの絵」を求めさすらい続ける。欲望と情熱が渦巻く革命前夜の露西亜。 『死の泉』から5年、待望の大河歴史ロマン。19世紀末、帝政露西亜。17歳の川江環は、日本人で初めて画学生として留学をゆるされる。がんじがらめの女学院を抜け出し、混沌のペテルブルグ、流刑地シベリアと憑かれたように彷徨い、それぞれの土地で絵筆を執り続ける環。露西亜という船に運命を託した環は、やがて革命の大きな渦へと呑み込まれてゆく――。 皆川博子 1930年生まれ。73年「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞。ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説など幅広く創作活動を続けている。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞、『恋紅』で第95回直木賞、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を受賞。『開かせていただき光栄です』で、第12回本格ミステリ大賞を受賞。2012年、ミステリー文学の発展に寄与した功績が認められ、第16回日本ミステリー文学大賞を受賞 【状態】 経年劣化により若干の焼け、小口にシミ、カバーにスレ、傷、フチヨレは御座いますが、概ね良好です