最初キース・ジャレットのこのシリーズ(『Standards Vol.1』だったかもしれない)を聞いた 時は、ピンと来なかった。むしろ退屈に思えたが、年月が経ってあらためて聴く機会を得てみると、 その素晴らしさに驚く。 もはや古典といっていい、高度な内容。緊張と瑞々しさが持続する。3人の 立体的な な音作りは 宇宙的な広がりを持って、空間を満たしていく。どんな説明や解説もいらない演奏。 録音も含めて、ECMの金字塔のひとつ。 キースジャレットトリオの演奏としても最右翼だが、同 トリオによる、「キースジャレット・アット・ザ・ブルーノート」も極めつけ六枚組である。《キースジ ャレットトリオ》と検索しても出てこないのが残念だが、ブルーノートの演奏もこのトリオによるもので 、最高の収穫のひとつあと、最近、ハマっているのは、ジャズ全盛期の雑誌『スイングジャーナ の受賞作の、フィニアス・ニューボーン・jrの「ハーレムブルース」で、やはり、《星影のステラ》の演奏 を比べると楽しめる。こちらも傑作アルバム、必聴 1 Stella By Starlight 2 The Wrong Blues 3 Falling In Love With Love 4 Too Young To Go Steady 5 The Way You Look Tonight 6 The Old Country