国内初BD化作品です。 「ATG映画作品再発売目録(ライブラリー)」が付属します。写真を参照してみて下さい。 1971年にテンプターズを解散してPYGを結成した翌1972年に初主演作「約束」に出演。1973年に主演第2作目に当たるのが、本作品であり、監督「市川崑」による初ATG作品。 ショーケンの評伝最新作「ショーケン天才と狂気」によれば、ラストの小倉一郎とショーケンの一騎打ちの撮影前日深夜にショーケンと小倉一郎が大喧嘩をしたらしく、その残り香が一騎打ちの迫真の撮影シーンに感じられます。是非、ご自分で確認して見て下さい。 ちなみにオールロケのこの撮影の後にショーケンは、「太陽にほえろ!」の撮影が待っていたそうです。そんな時代の作品です。 ヒロイン役の井上れい子さんが、男3人やもめの中に居て、地味で無駄口を叩かない難しい役ながらも、紅一点のアクセントとして存在感を感じさせる演技を披露している所も本作の見所の1つだと思います。 流れ、流れて、若者たちのさすらい 市川崑が新しい映画文法で描く 青春の爆発と哀感。キネマ旬報ベスト・テン第四位。国内初BD化。 故郷を離れ、渡世人に憧れて旅を続ける源太、信太、黙太郎の3人の若者達。いずれラストのも農家の食いつめ者たちだ。 だが渡世の世界に入ったばかりの新参者たちに世間の風は冷たかった。厳しい世の中、喰うのもままならない空きっ腹をかかえ、3人は二井宿・番亀一家に潜り込むが...。 テレビ映画「木枯らし紋次郎」で新しい渡世人の世界を映像に鮮烈に定着させた市川崑監督が、その以前より構想を練っていた秘材を発表したのがこの『股旅』。 市川崑監督が初めてATGと組んだ作品であり、義理人情というものがどういうかたちで我々の生活の中に残っているかを、自由をもとめて流れ流れる無宿人の若者を通して解明しようとした野心作。 時代劇でありながらロードムービーでもあり、『イージー★ライダー』のような空気感が滲む。 ●監督:市川崑 ●製作:葛井欣士郎、富沢幸男、大岡弘光 ●脚本:谷川俊太郎、市川崑 ●撮影:小林節雄 ●美術:西岡善信、加門良一 ●編集:平野三郎兵衛、長田千鶴子 ●音楽:久里子亭、浅見幸雄 【キャスト】 萩原健一 小倉一郎 尾藤イサオ 井上れい子 常田富士男 #萩原健一 #小倉一郎 #市川崑 #CD・DVD
81天前