1980年代の北海道の旅行事情が手に取るようにわかる、当時としては珍しい地図と写真を軸に、主要都市や観光地ごとの詳細な歴史や観光の見所についてまとめられた「朝日旅の百科」。 道東・道北編と道央・道南編の2冊セット。 この当時としては珍しいA4版より少々横に広いサイズですので、豊富な情報量に加えて写真や地図の見ごたえがあります。 近頃の旅行ガイドブックとは異なり、グルメや食べる系の情報はゼロ。 ひたすら美しい景色や自然、歴史ある建物や祭り、土地の成り立ちや由来、屯田兵などについてとても詳細にまとめられた「正統派旅行ガイド」となっています。 朝日新聞社の監修だけあり、写真の美しさ、構図の素晴らしさが目を引きます。 今では訪れることのできなくなってしまった観光地や、逆に廃れてなくなってしまったスポット、旭山動物園や神の子池、青い池などが無かった当時の観光地を知ることができます。 秀逸なのは、各主要都市に散りばめられた地図に記載された国鉄路線。 貨物線や引込線、廃止されたローカル線などもばっちり記載されており、当時の鉄道事情や、栄えていた頃の街の様子などに思いを馳せることができます。 当時は航空料金もべらぼうに高かったため、一般人が飛行機で北海道旅行に行くことは、今の海外旅行よりも夢の時代。国鉄の夜行列車と青函連絡船を使い、1週間の休みを取って訪れるのが当たり前だった頃の北海道をこの2冊で堪能できることでしょう。 昭和57年 朝日新聞社 各98ページ 24×30cm カラー写真ページ多数 定価各1300円 状態は、下部小口側に小さな三角折れ(道南編)。軽く開いた跡がありますが、中身本文、写真部については新品に近いもので、40年以上前のものとしては奇跡的なグッドコンディション品。 #ほかの北海道本・資料類はこちら #こだわりの旅行ガイド・地図はこちら #ほかの「北海道廃止線関連品」はこちら #昭和の北海道 #国鉄北海道 #北海道ガイド #旅行ガイド #道央 #道南 #道北 #道東 #朝日新聞社 #朝日旅の百科
17时前