ショパン ①ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 op.35『葬送』 ②ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 op.58 辻井伸行(ピアノ) 録音①2015年7月東京、紀尾井ホール(ライヴ) ②2014年11月ベルリン、テルデックス・スタジオ(セッション) 王道を行く辻井伸行、日本で世界で大喝采を博したショパンの2大ソナタのカップリング! 第3楽章の「葬送行進曲」がひときわ有名な第2番は、ショパン20代後半の作品。若きショパンの独創性と意欲の迸る世界に、同年代を迎えた辻井が挑みます。国内外で十分に弾き込んだ上での、東京紀尾井ホールでのライヴ録音。ショパン円熟期に書かれた第3番は、「古典」の風格漂う名作。ピアニストとしての実力を問う本格的な世界に、辻井伸行が堂々と挑んでいます。賞賛を浴びたドイツ・ツアーの途上、ベルリンでの録音。 心を洗われる、というのはこのことだろうか。たとえば第2番の葬送行進曲、よけいな感情移入なしに、個々の音にじっと静かに耳をかたむけるような風情。演奏家の謙虚さと言うよりは、作品と直に会話する自然体、純白な世界か。不思議な魅力を持った演奏。(CDジャーナルより) この演奏は、清らかに澄んで、テクニックは完璧で、衒うところのない、整った美しい演奏です。人間の個人的な感情や喜怒哀楽よりも、自然の美しさを愛でているような演奏です。曲そのものが水の流れや鳥の鳴き声のような動きを示しているので、自然現象を愛でているような美しい心での演奏ですごく映えます。曲が感傷と希望に溢れています。 和声と対位法的展開をきっちりと押さえた着実さが印象的な辻井さんの演奏で、テンポラリーな要素を鍵盤で刻印づけしてゆくかのような、ショパン特有の楽曲創作・演奏のイメージを伴う名演だと思います。第2番も第3番もこの意味で安定感を感じさせる名演です。 音楽的感性が素晴らしい。ひとつだけ難を言えば、綺麗すぎるということだろうか。人生の重さ、深さを感じるにはもう少し時間が必要かもしれない。だが、それは欠点ではなく、むしろ美点と言ってもよい。天国から語りかけるような、純粋無垢なる神々しいショパンがここにはある。これはまさに辻井伸行にしか生み出せない、唯一無二のショパン。 国内盤、帯無し、盤面傷無し *まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 追加1点に付き各150円引き
9天前