茶の湯の世界では「一楽、二萩、三唐津」とも言われ、唐津焼は侘び好みの茶人たちに珍重されてきました。豊臣秀吉が朝鮮出兵した文禄、慶長の役の後、日本に渡った朝鮮の陶工たちは窯を開き、唐津の焼き物は桃山時代から江戸初期にかけて全盛期を迎えました。 江戸初期に肥前有田にて日本初の陶磁器が生まれました。その為、唐津焼は陶磁器に押され衰退の一途を辿りました。 唐津焼の特徴は、豊かな土味にあります。使われる粘土には砂目と呼ばれる鉄分が多いものや、きめ細かい白土まで採土のタイプが違います。それぞれの土が持ち味を活かしています。 本作品は、京都市に生まれ、佐賀県唐津市にて唐津焼作陶を独立し、現在は佐賀市にて作陶に励んでおられる梶原妙子氏の粉打新四方小鉢です。 轆轤を使わないタタラ作りをしており、表面に化粧土を打ち付けた作品、粉打が代名詞の作品を製作しており、渕から見込にかけて力強い唐津焼の表情がしっかり見て取れます。 赤土と白化粧土の相性も良く、陶器の暖かみも感じられるものです。 特筆すべきは、タタラ作りでしょう。 板作り・たたらの特徴としては、轆轤で作る円形状ではない形状を作るのに適しています。 四角だったり三角だったり、扇型なとは、たたらで作る方が良いです。 またタタラ作りは轆轤と違い形状が作りやすく味わいあるものが製作できることも特徴です。 唐津焼は朝鮮唐津や、斑唐津と様々ありますが、個人的にはこういった自然が作り出した味わいあるものが好きです。 「暮らしの中で愛でられる器」をモットーに作陶されています。 以下、陶歴を記します。 梶原妙子 1967年 京都出身 1986~1990年 京都市立芸術大学卒業 鈴木治氏、秋山陽氏にオブジェを習う 1992~1994年 市川廣三氏の元で見習い 1995年 佐賀県唐津市にて独立 現代茶陶展にて入選 2001年 九州山口陶磁器展 第2位 2019年~ 佐賀市にて作陶 ※唐津焼がないので有田焼にて登録 十分お安くしているのでお値下げはご遠慮下さいm(_ _)m アイテム 種類···小鉢 素材···陶磁器/焼物 ブランド···唐津焼 形···角皿 アイテム 種類···小皿/豆皿/中猪口
13时前