昭和30~40年代に作陶された萩焼・城山窯、渡辺城山作の『笠牛 香合』です。 縦・約4.7cm 横・約6.5cm 高・約3.7cm(全て蓋をした状態) “笠牛”は香合によく見られるモチーフですが、元は北宋時代の禅で悟りに到る過程を描いた“十牛図”に由来する造形です。 すなわち、牛を“悟り”に童子を“求道者”に見立てた上で、童子が牛を探し求めそれを得た後帰路に付き、草庵に戻って童子はそれまで探求していた牛を忘れ、牛もまたそれまで童子に探求されていた事実すら忘れ去った「人牛倶忘」の境地(十牛図における第八)を示していると考えられています(それが故に童子は牛の上に笠のみ残して牛から離れ、牛も全てを忘れ眠っている姿で表現されます)。 非常に気品があり、かつ格調が高いモチーフとなります。 なお、共箱等は紛失しており本品のみのお引き渡しとなりますm(_ _)m 種類...陶器 焼き物...萩焼
86天前